ハッピーエンドのその先を描いた少女漫画「ないしょのプリンセス」

ハッピーエンドのその先を描いた少女漫画「ないしょのプリンセス」

りぼんで連載されていた水沢めぐみさんの人気漫画「ないしょのプリンセス」。当時は両想いになるとそこで終わりという漫画が多かったですが、この漫画はこの先まで描かれていますよ。


「ないしょのプリンセス」はいつの作品?

「ないしょのプリンセス」はりぼん1995年4月号から1996年7月号まで連載されていました。その後95年から97年にかけて番外編が4本描かれています。連載終了から2年経って番外編画出るなんて、ファンとしては嬉しいですよね。作品の人気の高さが分かります。

水沢めぐみさんの連載作品では「おしゃべりな時間割」の後で「トウ・シューズ」の前になります。

コミックスは全4巻。当時の少女漫画は人気作品でも5巻程度で終わることが多かったので、特別短い作品という訳ではありませんよ。

コバルト文庫から宮沢ぷりんさん作で小説版も出ています。

「ないしょのプリンセス」のあらすじ

鈴木奏と柴田航生は同じ幼稚園に通う幼稚園児。家も社宅で隣同士ということもあり、2人は大の仲良しでした。そして奏は航生のことが好きでした。ですが、母親同士が仲が悪くお互いに「仲良くしちゃダメ」と言われていました。それでも2人はお互いを好きで母親の目を盗んで一緒に遊んでいました。お遊戯会で姫と王子の役をやったこともありました。

そして、6歳の時に航生は北海道に引っ越ししてしまうことに。航生は
2人は偶然同じひよこのキーホルダーを持っていました。航生は自分のキーホルダーにピンクのリボンをつけ、奏のものと交換します。「結婚しようね」と約束し、指輪の代わりにキーホルダーを交換したのです。引っ越ししてからも奏は航生のことが好きだったのでずっと手紙を書いていたのですが、一度も連絡は取れませんでした。

連絡が取れなくても奏は航生を想い続けていました。そして7年後の中学2年生の時、転校生がやってきます。その転校生とは航生でした。しかも、また家も隣に引っ越してくるのです。

奏は航生が転校してきたことを喜ぶのですが、航生は奏を覚えていないと言います。それでも奏は航生に告白をするのですが、航生には彼女がいて振られてしまいます。

航生の彼女は北海道に住んでいる沙織。中1に時に航生に告白し付き合うことになりました。ですが、航生は奏のことが忘れられず、2人は手をつないだことすらありませんでした。航生が東京に引っ越してきてから航生のところに遊びに来たところを奏が目撃し、彼女がいるということを実感してしまうのでした。

航生は夏休みに沙織の元へ行き、自分の本心を伝えて別れます。その後、奏と航生は晴れて付き合うことに。おたがい7年も思い合っていたのですから当然といえば当然ですよね。

ですが問題は母親。母親同士はまだ仲が悪くお互い「奏ちゃんと仲良くしちゃダメ」「航生くんと仲良くしちゃダメ」と言われてしまいます。ですから2人は周りに内緒で付き合うことになるのです。

「ないしょのプリンセス」の結末は!?

晴れて両想いになった2人ですが、母親には反対されています。「付き合ったら転校させる」とまで言われていたんです。ですから、付き合っていることを母親だけでなく周囲に隠していたため色々とトラブルも起こりました。

奏は明るくて優しい性格。新聞部で色々な人に取材をしていたので上級生からも下級生からも人気がありました。奏と航生の幼馴染である隆一郎から思いを寄せられていました。周囲には奏と隆一郎が付き合っていると思われたり、2人も下級生に思いを寄せられたりという事件もありました。

ですがだんだん周囲に奏と航生が本当は付き合っているということが知れ渡り、ついに母親にも知られてしまいます。奏は母親から強く叱られ、一度は航生と別れてしまいます。

ですが周囲の励ましもあり、「親に反対されても、転校させられても恋人でいよう」と決意。やがて母親同士の関係もよくなり、2人の仲も認められます。

最終回では「3年生を送る会」で「白雪姫」の劇をやります。7年ぶりの白雪姫。奏は白雪姫役ですが王子は航生ではなく隆一郎でした。ですが舞台袖で見ていた航生が押され、アドリブで航生が白雪姫と結ばれたというエンディングで幕を閉じます。

奏の母親と航生の母親は実は中学から、会社に入るまでずっと同じで親友でした。ですが会社に入ってから付き合っていた人が奏の母と航生の母で二股をかけていたことから仲たがいしてしまいました。悪いのは二股をかけていた男なんですよね。その後、お互いに別の男性と結婚しますが2人も会社の同僚。夫同士も仲が良くなかったということからさらに仲たがいしてしまったのです。

ですが高校の同窓会に行った時に二股男と再会。ハンサムだったのですが、すっかり変わり果てた姿を見て、2人は仲直りすることになったのです。

子どもの人生を左右するほど付き合いを制限していたのに理由があんまりだな、と思いました。おたがい元々仲直りしたい気持ちはあったそうですが、仲直りのきっかけもなんだかなーという感じです。ダンディになっていたら余計に仲たがいしたのでしょうか・・・。

ちょっと大人になると細かいことを突っ込みたくなってしまいますね。

ちなみに水沢めぐみさんは、「いつも付き合って終わりになってしまうのでその先が描きたい」ということでこの物語を描かれたそうです。たしかに水沢さんの作品に限らず、昔の少女漫画は付き合って終わりのものが多かったので、付き合ってからの物語は新鮮でしたよね。

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