「学校の怪談3」前作と違う面白さがあった!

「学校の怪談3」前作と違う面白さがあった!

学校の怪談ブームを受け1995年に制作された「学校の怪談」シリーズ。 翌年に「学校の怪談2」が上映され、その後1997年に「学校の怪談3」が上映されています。 今回は「学校の怪談3」の内容について振り返ります。


学校の怪談3

公開 1997年7月19日
監督 金子修介
脚本 しまだみちる
配給収入 11億5000万円(1997年度邦画5位)
キャッチコピー 「3番めが1番こわい」「その鏡をのぞいてはいけない」

1作目、2作目の「学校の怪談」の監督は平山秀幸さんで、2作とも同じスタッフによって制作されていましたが「学校の怪談3」では監督は金子修介さんに交代しました。

そのため、前作までは和風だったのに対し、「学校の怪談3」では鉄筋コンクリート校舎を舞台とするなど洋風に作られています。

キャスト

黒木瞳
野田秀樹
西田尚美(八橋かおる)
前田亜季(藤井繭子)
吉澤拓真(久保田良)

金子監督は少女アイドル好きということで、「美少女をさらに可愛く撮るのが良い!」と言われています。
確かに前作の「学校の怪談2」に出演していた前田亜季さんがより可愛く見えます。

「学校の怪談3」ストーリー(ネタバレあり)

槙町小学校で運動会が開催され、槙町小学校の5年生の生徒佐藤茜たちは二人三脚の順番待ちをしていました。
順番を待っている間、茜たちは「タイチの怪談」の噂話をして盛り上がります。

「タイチの怪談」とは、
20年前にいた生徒タイチは、病弱で運動会にも参加出来ず図工室で一人見学をしていました。
しかしタイチの病気は悪化し間もなく死んでしまいます。
それ以来かけっこで転んだ生徒は鏡の中にすんでいるタイチに鏡の中に引きずり込まれてしまう…
というもの。

そしてついに二人三脚が始まりました。
しかし…良と繭子ペアは二人三脚で転んでしまいます。
すると2人の足首にまかれていたハチマキが切れその瞬間、雲行きが怪しくなり茜と真琴は不安に駆られていました。

運動会終了後に繭子、良、茜は図工室にいる八橋先生と為山先生の元へ向かいます。

八橋先生はボクシングをしており、為山先生を自身のデビュー戦に誘いチケットを渡しますが為山先生は「結婚式がある」と断われ落ち込み去っていきました。
落ち込む八橋先生を茜たちが慰め、4人は塾のため先生に別れを告げ教室から出ます。

図工室に一人、八橋先生が残っているとボクシングの練習に丁度良さそうな鏡を見つけそのまま図工室に飾る事にしましたが、生徒の間では「タイチの鏡のようなものがある」と一気に噂が広がりました。

その後、4人が塾で授業を受けていると、茜のポケベルに「553219(タイチの鏡を見に行く)」と入ります。
茜は塾の後「夜8時に学校の鏡を見に行こう!」とみんなに提案し、一旦帰宅します。
良は繭子に「幽霊なんていない」と学校には行かないつもりで帰宅しますが、家には良の母親の再婚を考えている男性が自宅にいました。
さらに母親の交際相手の男性には悟と柚香という連れ子がおり、良に対し可愛くない反抗的な態度をとったため怒った良は自宅を飛び出します。

母親は「結婚すれば生活が楽になって幸せになる」「東京へ引っ越して皆んなで住もう」と良を説得しようとしますが、良は「今まで幸せじゃなかったのか」と更に切れて走り去り、悟と柚香も良の後を付いて行ってしまいます。

そして8時。
繭子が1番に学校へ到着しましたが、みんな校舎に入ったと勘違いし一人で校舎の中へ…
そして合わせ鏡から現れたタイチの霊に鏡の中に引きずり込まれます。

この頃、良と茜、真琴が学校に到着し繭子の悲鳴を聞き助けに向かいます。
良と別行動で茜と真琴が悲鳴のした方へ向かっていると、学校に残っていた八橋先生に遭遇。

タイチの鏡のこと、繭子がさらわれたかもしれない事を説明していると巨大な赤い玉が現れ八橋先生、茜、真琴は丸呑みされました。

その頃良はポケットに入れていたハチマキが浮かび、図工室へ誘導されそのまま図工室で鏡に引き込まれます。

一足遅れて悟と柚香が学校へ到着します。
柚香が「おにいがいる!」と言い学校の中へ入ってしまったため悟も嫌々追いかけますが二人とも鏡に引きずり込まれます。

襲いかかる人体模型

目が覚めると良は塾にいました。
しかし、いつのも通っている塾ではなく文字が全て鏡文字になった世界でした。

すると塾の講師が映像を見ている映像が流れ込みます。
モニターには良たちがふざけて学校の人体模型の首を折ってしまうシーンでした。

そして塾の講師は「あれ以来、首の調子がおかしいんだよ」と言い、人体模型の姿に変わり良に襲いかかります。

良は逃げたし、廊下で悟と柚香に再会。
3人は教員室に逃げ込み一安心…と思いきや教員室のコビー機が書類を吐き出し、吐き出した書類が怪物のような姿になり襲いかかってきます。

そして次の瞬間…
机の引き出しから繭子が現れ掃除機で書類の怪物を吸い込み退治します。

繭子は良のことを考えていたら引き出しにたどり着いた…とのこと。
この世界では考えた人の元へ行くことができるようです。

一方、赤い玉から吐き出された八橋先生たちですが、大玉から出た後同じように合わせ鏡の中に引きずり込まれます。

のっぺらぼうとの戦い

塾から脱出した4人は警察官を発見!
助けを求めますが、振り向いた警察官はのっぺらぼう。

驚いて逃げ出しバスに乗ると、乗客はゾンビ…
良の母親の顔ものっぺらぼう…繭子たち4人は急いで学校へ逃げたしました。

学校へ到着後、のぺらぼうに襲われたりしながらも八橋先生に再会し、のっぺらぼうとの戦いが始まります。

のっぺらぼうにやられそうになった次の瞬間、突然光が現れのっぺらぼうは鏡の中に閉じ込められました。

これにより、タイチはみんなを霊から守ってくれていたということに気が付きます。

そしてタイチは皆んなを図工室へ導きます。
図工室へ着くと「鏡を使って元の世界へ帰ろう」と言いますが
良は「自分たちが帰ってしまうとタイチが一人ぼっちになる」とタイチの足と自分の足をハチマキで縛り、二人三脚をすることを提案します。

そしてタイチのために皆んなで運動会を開催し、タイチも喜んでいました。

関連する投稿


懐かしい昭和レトロな記事の数々!高度経済成長期の「子供の科学」を振り返る『子供の科学完全読本 高度経済成長期編』が発売!

懐かしい昭和レトロな記事の数々!高度経済成長期の「子供の科学」を振り返る『子供の科学完全読本 高度経済成長期編』が発売!

誠文堂新光社より、書籍『子供の科学完全読本 高度経済成長期編』の発売が決定しました。発売予定日は8月8日(金)、価格は2750円(税込)。


小学生の頃給食が「楽しみだった」が○○%!「給食の思い出」に関するアンケートが実施される!!

小学生の頃給食が「楽しみだった」が○○%!「給食の思い出」に関するアンケートが実施される!!

株式会社NEXERとランドセル専門メーカー「ララちゃんランドセル」が共同で「給食の思い出」に関するアンケートを実施し、このたび結果が公開されました。


【90年代名作上映「Filmarks 90’s」第7弾!】『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』公開25周年記念2月23日(金)より全国上映決定!

【90年代名作上映「Filmarks 90’s」第7弾!】『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』公開25周年記念2月23日(金)より全国上映決定!

国内最大級の映画・ドラマ・アニメのレビューサービス Filmarks(フィルマークス)主催のリバイバル上映プロジェクトにて、『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』を2月23日(金)より1週間限定で再上映することが決定。


【1997年】有吉弘行も受賞していた!?日本レコード大賞新人賞の受賞曲は!?受賞者は今!?

【1997年】有吉弘行も受賞していた!?日本レコード大賞新人賞の受賞曲は!?受賞者は今!?

昔は大晦日の夜といえば、テレビの前で一家団欒。『日本レコード大賞』と『紅白歌合戦』をはしごして視聴した方が多かったことでしょう。中でもドキドキするのが、日本レコード大賞の「大賞」と「最優秀新人賞」の発表の瞬間。今回は、日本レコード大賞の「新人賞」にフォーカスし、受賞曲と受賞者の今についてご紹介します。


普通の主婦と世界的な音楽家の不倫!お互い心から惹かれ合う大人の恋愛『ミセスシンデレラ』薬師丸ひろ子が初の連ドラ初主演作!

普通の主婦と世界的な音楽家の不倫!お互い心から惹かれ合う大人の恋愛『ミセスシンデレラ』薬師丸ひろ子が初の連ドラ初主演作!

薬師丸ひろ子が演じる香山みずほは、飼っていた文鳥のチロを探していると堀井光(内野聖陽)と出会う。お互いの立場を知らぬまま楽しく話し合える関係だった二人が、やがてお互いに惹かれ合い物語が始まっていく。 芸能界から離れていた薬師丸ひろ子が、初めて連続ドラマの主演を務めた作品である。フジテレビ系列「木曜劇場」で97年4月から97年6まで放送されていた。脚本はヒットメーカーの浅野妙子と尾崎将也。 


最新の投稿


佐藤竹善がCITY POPを語る!産学共同「楽演祭Vol.8」1月10日開催

佐藤竹善がCITY POPを語る!産学共同「楽演祭Vol.8」1月10日開催

SING LIKE TALKINGの佐藤竹善氏を招いた産学共同イベント「楽演祭Vol.8」が、2026年1月10日にテアトロ・ジーリオ・ショウワで開催決定。第1部では、佐藤氏自身のルーツを通じてCITY POPが生まれた洋楽の影響を解説。第2部ではアコースティックライブを披露する。「Joppa Leigh」プロジェクトにも言及。教育とエンタメを融合した一夜限りのスペシャルイベントです。


吉田拓郎からVaundyまで!『日本ポップス史 1966-2023』発売

吉田拓郎からVaundyまで!『日本ポップス史 1966-2023』発売

NHK出版より、音楽評論家スージー鈴木氏による新刊『日本ポップス史 1966-2023 あの音楽家の何がすごかったのか』が11月10日に発売。1966年以降の日本の大衆音楽を「時代性」と「大衆性」の視点から通史として紐解く決定版です。吉田拓郎、荒井由実、桑田佳祐から米津玄師、Vaundyまで、レジェンドたちの功績と系譜を一本の軸でつなぎます。


たまごっち29周年記念!公式ショップ「ふぁくとり~!」で限定グッズ

たまごっち29周年記念!公式ショップ「ふぁくとり~!」で限定グッズ

「たまごっち」誕生29周年を記念し、公式ショップ『たまごっち ふぁくとり~!』が11月22日(土)に原宿「ハラカド」内にリニューアルオープンします。アニバーサリーを祝う記念キービジュアルが公開され、限定アクリルキーホルダーやミニミニアクリルスタンドなど、ファン垂涎のオリジナルグッズが多数発売決定。体験型の商品やコラボアイテムも登場します。


月刊少年マガジン創刊50周年!大宮で記念POP UP STORE開催決定

月刊少年マガジン創刊50周年!大宮で記念POP UP STORE開催決定

創刊50周年を迎えた「月刊少年マガジン」を記念したPOP UP STOREが、2025年11月25日から2026年1月7日までハンズ大宮店で開催!『ノラガミ』『DEAR BOYS』『四月は君の嘘』など歴代名作の資料展示や公式オリジナルグッズを一挙販売。昭和、平成、令和を駆け抜けた月マガの50年の歴史を体感できます。少年も、かつての少年も全員集合!


昭和の名作ドラマ「中学生日記」が舞台で蘇る!小南光司主演「2025」上演決定

昭和の名作ドラマ「中学生日記」が舞台で蘇る!小南光司主演「2025」上演決定

1972年から2012年までNHKで放送された学園ドラマ「中学生日記」が、昭和100年の節目となる2025年12月に舞台化決定。受験を控えた中学生たちの不器用ながら熱い青春を描いたオリジナル脚本で、主役を小南光司が務める。当時の悩みが令和にどう響くのか、若手からベテランまで総勢25名の俳優陣による熱演に注目が集まります。