1974年に行われた『第16回日本レコード大賞』を振り返ってみよう!

1974年に行われた『第16回日本レコード大賞』を振り返ってみよう!

紅白歌合戦と共に行われている年末の風物詩でもある「日本レコード大賞」。レコード大賞を受賞した楽曲の売上が大きく伸びると言われた時代もありました。時代を表すレコード大賞を主な受賞作と共に振り返ってみましょう!


1974年『第16回日本レコード大賞』

制作:TBSテレビ
放送期間:1974年12月31日
放送時間:火曜19:00 - 20:55
視聴率:45.7%。

司会は、アナウンサーの高橋圭三が6度目をつとめるほか、3年連続して女優の森光子が行った。アシスタントはアナウンサーの小川哲哉。

日本レコード大賞 「襟裳岬」 森進一

「襟裳岬」
歌手:森進一
作詞:岡本おさみ
作曲:吉田拓郎
編曲:馬飼野俊一

レコード売上は累計約100万枚を突破した。この曲で第5回日本歌謡大賞の大賞も受賞し、同年の第25回NHK紅白歌合戦では4回目の白組トリおよび初の大トリをつとめた。作詞は岡本おさみ、作曲は吉田拓郎のコンビで、フォーク全盛期を代表する二人による作品。本楽曲の成功は歌謡界に大きく影響を与え、本作以降、フォーク系シンガー・ソングライターによる歌謡ポップス系や演歌歌手への楽曲提供が増えることとなった。

最優秀新人賞 麻生よう子(曲:「逃避行」)

「逃避行」
歌手:麻生よう子
作詞:千家和也
作曲:都倉俊一
編曲:馬飼野俊一

男と女の逃避行の約束の行方を描いた、哀愁漂う楽曲。麻生よう子のデビューシングルで、1974年2月21日にリリースされた。14.8万枚のセールスを記録し、オリコンチャートでは通算27週間、100位以内にランクインした。麻生よう子にとっては最大のヒット曲となっている。

最優秀歌唱賞 「みれん」五木ひろし

「みれん」
作詞:山口洋子
作曲:平尾昌晃
編曲:竜崎孝路

1974年10月に発売された、五木ひろしの25枚目のシングル曲。この楽曲で第3回FNS歌謡祭・グランプリも受賞。オリコンチャートの最高成績は週間6位にランクインしている。

歌唱賞

「傷だらけのローラ」西城秀樹

「傷だらけのローラ」
作詞:林春生
作曲・編曲:馬飼野俊一

「ちぎれた愛」、「愛の十字架」に続き、「愛」をテーマにした絶唱型の楽曲。前年度の日本レコード大賞の「ちぎれた愛」に続いて、2年連続して歌唱賞を受賞した。これは演歌歌手(青江三奈、森進一、五木ひろし)を除くと、ポップス歌手では史上初の事だった。この曲で第25回NHK紅白歌合戦に初出場を果たした際、日本のテレビ音楽番組で初めて『CO2ボンベでドライアイス・スモークを噴出させる』演出を行って観客を驚かせた。

「追憶」沢田研二

「追憶」
作詞:林春生
作曲・編曲:馬飼野俊一

沢田研二の10枚目のシングルであり、1974年7月10日にリリースされた。沢田研二がオリコンシングルチャートの1位を獲得した中では2作目の楽曲。この曲を第25回NHK紅白歌合戦で歌唱した。このとき、曲の後半にて鳩が沢田研二の手元に飛んできて止まるという演出が為されたため、観客や出場者から喝采された。

「積木の部屋」布施明

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