【Hall & Oats】数々の名曲で全米音楽シーンを席巻したスーパーデュオ!

【Hall & Oats】数々の名曲で全米音楽シーンを席巻したスーパーデュオ!

70年代、そして80年代に多くのヒット曲を生み出したアメリカのスーパーデュオDaryl Hall & John Oates。「Hall & Oates」として親しまれていますよね。彼らの成功までの軌跡とヒット曲を振り返ります。


Hall & Oates

Daryl Hall(ダリル・ホール)とJohn Oates(ジョン・オーツ)のデュオは、1969年にデュオとしての音楽活動を開始、72年にレコードデビューを果たしました。今年50周年を迎える二人ですが、それを記念して特別なイベントやツアーなどを行うつもりは全くないといい、長年のファン達はさぞがっかりしていることでしょう。

「二人とも歌を作るし、今の自分の現状に満足していない。一緒に音楽活動でもして様子をみてみようか」というかる~い気持ちでデュオを結成したというHall & Oatesの二人。76年リリースのセカンドシングル『Sara Smile』の大ヒットで一躍世界の音楽シーンに輝きを放ちました。

ダリルがメインボーカルを務め、ジョンはギターとコーラスを担当。80年代に入るとヒット曲を連発して、世界で最も成功したブルー・アイド・ソウルアーティストと称されるまでになりました。
二人とも70代に突入してなお、現役アーティストとして活躍中。最近では若いアーティストたちへの楽曲提供などにも力を入れています。

活躍の軌跡

1987年、通算4000万枚のCDを売り上げたHall & Oatesの二人は、アメリカのレコード会社協会RIAAによって、アメリカのポップ音楽界史上最も楽曲が売れたデュオに認定され、この記録は現在でも破られていません。

アメリカでリリースした73枚のシングル曲中25曲がアメリカのチャートでトップ10入りを果たし、内9曲は1位に輝いています。

1985年には、多くの有名アーティスト達が参加したチャリティープロジェクト『USA for Africa』に参加。『We Are the World』は85年を代表する大ヒット曲になりました。

デュオは、2009年にソングライターとして殿堂入り。また、2014年にはロックアーティストとして殿堂入りを果たし、さらに2016年にはハリウッドにもその名が記され、彼らの名前は音楽の歴史の1ページに綴られました。

今でもよく耳にするH&Oの名曲

Hall & Oatesの曲は、キャッチーなメロディーとユニークな歌詞が魅力。そんな彼らの大ヒットナンバーをご紹介します。どの曲も必ず聴いたことがあるはずです。

『Rich Girl』

ダリルが楽曲を提供した『Rich Girl』は、デュオ5枚目のスタジオ・アルバムとなった『Bigger than Both of Us』 収録曲。Hall & Oates初の全米チャート1位に輝いた、二人にとって記念すべき一曲です。

自分を捨ててお金持ちのおじさんのところに行っちゃった彼女を皮肉たっぷりに綴り、その歌詞が話題になりました。70年代には今よりもっと言葉使いには厳しかったアメリカで、「Bitch」という歌詞が使われたこの歌は、「ショッキング」と捉えられ、特にこの歌を子どもの頃に聞いたミドルエッジ世代のアメリカ人には、とても印象深い楽曲だったようです。

『Kiss on my list』

『Rich Girl』に続いて全米チャート1位に輝く大ヒット曲となった『Kiss on My List』は、Hall & Oates 9枚目のスタジオアルバム『Voice』からのシングル。

作詞作曲に携わったダリルは、「キスより大切なものはたくさんあるよ」というメッセージをのせたこの曲はアンチラブソングだといいます。キーボードとビックコーラスというスタイルの音楽スタイルは、80年代に流行した音楽スタイル。Hall & Oatesは二人とも音楽のスタイルにはこだわらず、たくさんの音楽スタイルから好みの音楽を作るだけだとしているので、彼らの感性は時代の流れにぴったりマッチしていたといえるのかもしれません。

83年に世界中で大ヒットしたVan Halenの『Jump』のシンセサイザー演奏部分は、この曲をコピーして使ったと、同曲でシンセサイザーを担当したEddie Van Halenがダリルに伝えたとされています。

『Private Eyes』

81年にシングルリリースされたこの曲は、同年リリースのアルバム『Private Eyes』に収録され、デュオにとって3枚目の全米チャート1位を獲得した楽曲です。

イントロでギターが奏でるキャッチーなメロディが印象的で、楽曲中で手を叩く部分は彼らのライブで観客も一体化することができるとして大人気になりました。

この曲をリリースする際に、ダリルとジョンは、彼らが作りだす音楽よりMVの出来栄えで楽曲の良し悪しが評価されることを懸念していたため、MVの制作にはあまり乗り気でなかったのだとか。「シンプルかつ低予算で制作するビデオなら」ということでビデオ制作を承諾し、トレンチコートをまとい、50年代の刑事を装ったあのビデオクリップになりました。

『Everytime you Go Away』

1985年に、当時イギリスで人気を博していたPaul Youngのカバーバージョンが世界中で大ヒット。Paul Youngの全米での知名度を、そしてHall & Oatesのイギリスでの知名度をあげた楽曲といえます。

スタジオアルバム『Voices』に収録されたHall & Oatesバージョンはシングルリリースされることはありませんでしたが、ライブで時折演奏され、ダリルの歌唱力が際立つ名曲とファンからも高く評価されています。

ダリルが最も愛するHall & Oatesのナンバーの一つがこの曲だと言われています。ダリルはゴスペル・ソウルの曲として制作し、ポップにアレンジされたポールバージョンを耳にするまでは、「売れるための曲」として考えた事はなかったとしています。

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ロック 1970年代 デュオ

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