映画監督と結婚した女優

映画製作を通じて、出会い、交際から結婚に発展。女優と映画監督の結婚は芸能界の職場結婚みたいなものです。そして、監督と結婚した女優は、意外のも離婚することなく添い遂げています。

1960年に結婚した小山明子（1935年1月27日 - ）と大島渚（1932年3月31日 - 2013年1月15日
1955年にデビューをはたした小山明子と大島渚は、松竹の女優と助監督の関係で知り合います。二人は1960年に結婚しました。

1990年10月に東京プリンスホテルで開かれた、二人の結婚30周年パーティーで、野坂昭如氏が、大島氏を殴る「伝説の事件」では、小山の落ち着いた対応が印象的でした。

大島監督の晩年は、小山明子が支え、介護もしていました。
小山明子・大島渚の間には長男で経営学者の大島武氏と次男の大島新氏がいます。

1964年に結婚した岡田茉莉子（1933年1月11日 - ）と吉田喜重監督（よしだ よししげ、1933年2月16日 - ）
東宝ニューフェイスの第3期として芸能界入り、売れっ子女優となった岡田茉莉子と松竹ヌーヴェルヴァーグ期の映画監督の一人吉田喜重は、1962年に制作された岡田茉莉子主演の映画『秋津温泉』の監督を吉田喜重が担当。映画は大ヒットしました。
1963年11月に岡田茉莉子が、吉田喜重との婚約を発表。1964年6月にドイツで海外挙式しました。二人は40日間の新婚旅行でヨーロッパを巡りました。

2017年7月に放送された『徹子の部屋』に夫婦揃って出演、トーク番組夫婦初共演となりました。岡田茉莉子は女優でありながら家庭では、監督の食事を作ったり、家事もしている一面が語られました。
岡田茉莉子・吉田喜重夫婦の間には子供はいないようです。

1967年に結婚した岩下志麻（1941年1月3日 - ）と篠田正浩監督（1931年3月9日 - ）
映画『極道の妻たち』で知られる女優の岩下志麻は、1964年7月に公開された篠田正浩監督の時代劇映画『暗殺』に、お蓮役で出演。その後二人は交際に発展。1966年3月に京都の大徳寺にて仏前結婚式を行いました。1973年に長女が誕生しています。

結婚当時には、女優だから「家事はしないで良い」という篠田監督の言葉が話題になりました。2018年に女優生活60周年、翌年に結婚53年を迎えた岩下は家事に挑戦しているという。

1982年に結婚した関根恵子（1955年1月22日 - ）と高橋伴明（たかはし ばんめい、1949年5月10日 - ）
1970年11月公開の大映制作の『おさな妻』でセンセーショナルにデビューした関根恵子は、1982年に公開された映画『TATTOO＜刺青＞あり』でヒロイン役を演じ、同作品監督の高橋伴明と知り合います。同年2月から交際を開始、4ヶ月後の6月に結婚しました。結婚後に関根恵子は、芸名を高橋惠子名に変更しました。

関根恵子といえば、1979年に起きた、愛の逃避行事件を思い出します。
当時、舞台『ドラキュラ』に出演中の関根恵子は、作家の河村季里（かわむら きり、1944年 ）と失踪、タイに逃亡しました。112日におよぶ逃亡生活。髪を短く切った関根恵子の姿がテレビに映し出されました。

そんな経緯のあり一年間の謹慎…逃亡から3年後、27歳の関根恵子は、映画監督の高橋伴明氏と結婚しました。当時は、どうなるのかと思いましたが、意外に円満な夫婦関係は続いています。

関根恵子・高橋伴明との間に一男一女が誕生。長女はタレントの秋山佑奈です。

1996年に結婚した草刈民代（1965年5月10日　- ）と周防正行（すお まさゆき1956年10月29日 - ）
『ファンシイダンス』や『シコふんじゃった。』で知られる周防正行監督と元バレエダンサーで女優の草刈民代は、1996年公開の映画『Shall we ダンス?』の制作で知り合います。同年3月9日に結婚。
草刈民代・周防正行夫妻の間に子供はいません。

日本アカデミー賞の監督賞と脚本賞、芸術選奨新人賞を受賞した『Shall we ダンス?』は、草刈民代の映画初出演の作品です。

2011年に結婚した神楽坂恵（1981年9月28日 -）と園子温（その しおん、1961年12月18日 - ）
映画『愛のむきだし』や『冷たい熱帯魚』を監督した園子温とグラビアアイドル出身お女優、神楽坂恵。園監督作品『冷たい熱帯魚』、『恋の罪』などに出演。2011年５月にはカンヌ国際映画祭に二人そろって参加。同年10月に早坂が自身のブログで婚約を発表。2011年11月11日に神楽坂恵（30歳）と園子温（49歳）は結婚しました。二人の年齢差は20歳。結婚後も映画『希望の国』に妻を覬覦するなど夫婦の共同制作は続きました。
園子温・神楽坂恵夫婦の間には、子供はいないようです。