伝説?
映画「下妻物語」の伝説の刺繍屋の話ではありませんが、80年代の頃って何処の地域にも「あそこの刺繍はマブイ」とか「超綺麗だ!」とかネットや携帯がない時代に友人などの口コミだけで広がり、隣町くらいなら、まだしも他県まで刺繍を入れに行った人いませんか?
地元の刺繍屋
※画像はイメージです。
私が住んでいた東京は杉並区にも、伝説的な刺繍屋さんがありました。
遅くて、高いけど、メチャクチャ綺麗で上手い刺繍屋さんです。
おばあちゃんが1人でやっていたお店なので納期は1ヶ月は当たり前で、龍や虎など絵柄になると3ヶ月~待ちもザラ。
値段も高くて特攻服が1万5千なのに刺繍代が3~5万円なんて事も・・・
ただ芸術的に上手かったのを覚えています。
そんな地元の伝説の刺繍屋さんも私が高校生になった頃には、おばあちゃんが亡くなりお店を閉めたそうです。
遠征
おばあちゃんの刺繍屋が無くなり、次は何処で入れるか情報収集していると、近場では神田が良いという情報がありました。
現在はあるのか分かりませんけど、神田といえばビジネス街のイメージが強く意外かもしれませんが、神田の須田町だか岩本町だか記憶が曖昧ですが、この辺りは昔から生地問屋も多く並行して刺繍屋さんも沢山ありました。
で、わざわざ単車を飛ばして小一時間かけ杉並から神田まで遠征したものです。
おばあちゃんの刺繍屋には適わなかったけど、綺麗な仕上がりでした。
岩本町・須田町周辺地図
Googleマップ
アイドルの追っかけ
特攻服といえばイコール暴走族というイメージですが、80年代当時、アイドルの追っかけをやっている親衛隊も刺繍入りの特攻服やハッピを着ていました。
「石野真子」「松本伊代」「中森明菜」など背中にドでかく刺繍の入ったモノを・・・
私は追っかけは、やりませんでしたが、友人に何人かアイドルの親衛隊をやっているのがいて、族とアイドルの親衛隊って共通点が全くなさそうですが、刺繍の事で情報交換などしていた記憶があります。
どこそこのお店は高いけど上手いとか、安いけどそれなりとか。
竹の子族の衣装も
1984年10月14日原宿竹の子族集合写真
特攻服以外にも当時、流行った竹の子族の衣装の背中にチーム名をドデカク入れたり、刺繍で旗を作ったり。
祭りの神輿を担ぐときに着るダボシャッなどにも刺繍を入れていました。
こう考えると、やたらと当時は需要があったと思います。
ダボシャッに会名の刺繍