医事漫談でお馴染みの『ケーシー高峰』、その魅力って??

医事漫談でお馴染みの『ケーシー高峰』、その魅力って??

白衣姿で黒板やホワイトボードを用いる医事漫談の創始者にして、第一人者である『ケーシー高峰』。 なぜ我々は彼に魅了されるのか? スケベなだけじゃない?? その名前の由来や芸歴に迫ってみたいと思います。


『ケーシー高峰』ってどんな人?

本名:門脇 貞男(かどわき さだお)
ニックネーム:ドクター
生年月日:1934年2月25日(84歳)
出身地:山形県最上郡最上町
身長:174cm
血液型:AB型
方言:山形弁
最終学歴:日本大学芸術学部

名前の由来は一世を風靡したこんなところから…

名は彼自身が医師志望であった過去を活かし、医師が主人公のテレビドラマ『ベン・ケーシー』からとりました。
屋号の「高峰」は、少年時代に地元の最上町に映画『馬』の長期ロケでやって来て、一目惚れした女優の『高峰秀子』の名字から名付けました。

メディカルドラマ『ベン・ケーシー』とは?

『ベン・ケーシー』(Ben Casey)は、1961年から1966年まで放送されたアメリカのテレビドラマです。
総合病院の脳神経外科に勤務する青年医師ベン・ケーシーを主人公に、病院内での医者と患者との交流を通じて医師としての成長を描き、当時高い評価を得たメディカルドラマでした。
オープニングでの「♂ ♀ * † ∞」(「男、女、誕生、死亡、そして無限」と吹き替え)という台詞を語りながら、黒板にチョークで書く場面は有名です。

1961年10月2日から1966年3月21日まで、アメリカABCで1話60分、全153話が放送されました。
日本でも1962年5月4日から1964年9月25日までTBS系列で放送され、第1回放送(1962.5.4)は視聴率16.4%でした。
しかし重厚な内容が人気を呼び、やがて第5回放送(1962.6.1)で30.9%に上り、その後視聴率は毎週40%前後で推移しました。
第37回放送(1963.1.11)は、50.6%の最高視聴率(ビデオリサーチ・関東地区調べ)を記録し、
日本で放映された海外ドラマでは視聴率ナンバー1です。

天才子役スター『高峰秀子』とは?

高峰 秀子(1924年3月27日 - 2010年12月28日)は、女優、歌手、エッセイストでした。
本名は松山 秀子(まつやま ひでこ)、旧姓は平山(ひらやま)。愛称は「デコちゃん」です。

戦前・戦後を通じて半世紀にわたり日本映画界で活躍した女優の1人で、1929年(昭和4年)に松竹蒲田撮影所で子役デビューし、天才子役スターとして活躍しました。
ハリウッドの名子役シャーリー・テンプルとも比較されるほどの天才子役ぶりで名を馳せました。
その後東宝、新東宝を経てフリーとなり、木下惠介、成瀬巳喜男監督作品に常連出演したほか、小津安二郎、豊田四郎、稲垣浩、五所平之助など日本映画界を彩る巨匠監督の名作に数多く出演しました。
1979年(昭和54年)に女優を引退し、その後はエッセイストとして活動しました。
主な出演作品は『カルメン故郷に帰る』『二十四の瞳』『浮雲』などです。
著書には自伝『わたしの渡世日記』などがあります。
夫は映画監督の松山善三です。

エリートコースをまっしぐら??

母方は先祖代々医師の家系であり、母・シヅエは生涯現役で診察を務めた産婦人科医でした。
また、父は海外出張の多い商社マンで、レコードの収集家でした。
兄弟をはじめ、一族の多くが医師・歯科医師だといいます。
山形県立新庄北高等学校卒業後、家業を継ぐべく日本大学医学部に進学させられました。
しかし、教授と相容れなかったことと、モダンジャズに耽溺して学業がおろそかになったことから、日本大学芸術学部に転部しました。

芸人『ケーシー高峰』の誕生

「耳に飛び込んできたのは、徳川夢声さんなどの番組。話す内容だけじゃないんだ。話の間や、タイミングまでが面白さにつながる。それが話芸だね。夢中になってラジオにかじりついているうちに、『いつか自分も』と芸能界に惹かれていきました」と後のインタビューで答えています。
1957年の日大卒業後、本格的に芸人を志し、漫才師・大空ヒットに弟子入り(一部資料では、リーガル天才に師事したとしています)しました。
コロムビア・トップ門下の大空はるか(後の青空はるお)と下ネタ専門の漫才コンビ「大空はるか・かなた」を組み、自らは「かなた」を名乗っていました。

コンビ解散後の1968年、「ケーシー高峰」に改名し、漫才時代同様のエロネタをかける漫談家に転身しました。
「セニョリータ」「グラッチェ」など怪しげなラテン系単語と、軽妙洒脱な下ネタを駆使し、『大正テレビ寄席』のセミレギュラー出演などを通じて、お茶の間の爆発的人気を博しました。
1969年には演芸番組『おいろけ寄席』(東京12チャンネル(現:テレビ東京))の司会に起用されました。

「3つの袋」!!の『徳川夢声』とは?

徳川 夢声(とくがわ むせい、1894年4月13日 - 1971年8月1日)は、日本の弁士、漫談家、作家、俳優でした。

ラジオ・テレビ番組などをはじめ、多方面で活動した日本の元祖マルチタレントとも言える人物です。
本名は福原駿雄(ふくはら としお)で、日本放送芸能家協会(現・日本俳優連合)初代理事長を務めました。
「彼氏」「恐妻家」の造語でも知られています。

いわゆる「3つの袋」と言われる、結婚式のスピーチで定番の起源を作った人ではないかと言われていますが、その真相は不明です。


『3つの袋』とは?

『給料袋』
経済的に安定するため。

『堪忍袋』
ただ単に怒るのではなく、相手の意見も尊重したり一歩引いたりして、仲を円満にするため。

『お袋』
育てていただいた恩を忘れず、常に敬意を持って接しなさいということ。


※他に『胃袋』など諸説あります

意外や意外?!、俳優としての『ケーシー高峰』

1970年には役者として「冠婚葬祭入門」で映画初出演し、1977年にはNHK銀河テレビ小説「オリンポスの果実」でテレビドラマデビューを果たしました。
1970年代末以降、ピンク映画でヤブ医者役(必ず性病科か産婦人科)を演じるなど、コミックリリーフ担当の俳優として多くの作品に出演しました。

渋い脇役のこなせる性格俳優としても開眼し、『夢千代日記』(1981年、NHK)でのシリアスな演技が高く評価されました。
そのほか、『木更津キャッツアイ』(2002年、TBS)ではオカマのヤクザという極めて難しい役柄を演じてみせています。

初出演の『冠婚葬祭入門』

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