給食でお馴染みだった「冷凍ミカン」は小田原駅が発祥、そして大洋漁業との関係。

給食でお馴染みだった「冷凍ミカン」は小田原駅が発祥、そして大洋漁業との関係。

小中高生の夏休みが終わりました。そんな学生たちの姿を東海道線で見て、ふとコネタを思い出しました。ミドルエッジ世代の給食シーンではお馴染みだったであろう「冷凍ミカン」。新幹線などでも売られていて、その場合は網に入っていることが多かった記憶があります。


小中高生の夏休みが終わりました。そんな学生たちの姿を東海道線で見て、ふとコネタを思い出しました。
ミドルエッジ世代の給食シーンではお馴染みだったであろう「冷凍ミカン」。新幹線などでも売られていて、その場合は網に入っていることが多かった記憶があります。先に書きますと、冷凍ミカンが初めて販売されたのは、小田原駅のキヨスク(現・キオスク)です。昭和30年(1955)のことでした。

「冷凍ミカン」給食で人気でした

ということで、今回はミカンについてのコネタです。
なぜ小田原か。そして、なぜ自分が東海道線でこのネタを思い出したのか。

ミカンの生産地であり、漁業の街でもある小田原

そもそも、小田原はミカンの生産地です。そしてカマボコで有名なだけあって、漁業の街でもあります。これがポイント。この小田原でミカン絡みで生まれたモノが2つあります。

冷凍ミカンの前に、まず「網入りミカン」がうまれました。昭和7年(1932)のことです。小田原・国府津(こうづ)の株式会社井上の当時の社長さんが、漁師さんたちから破れた漁網をもらいうけ、ミカンを入れる網としてリサイクルすることを思いつきました。網入りミカンを木箱に入れて出荷してみたら、中身が一発でわかる事と、網袋だから持ち運びやすい事…そんなことが消費者さんにもウケたのだそうです。結果、網にミカンを入れることが一般化し、現在もスーパーなどで網入りミカンが売られているわけです。

網を使って色々と遊んだ記憶もありますね

冷凍食品の経験が深い大洋漁業株式会社

そして、その後生まれたのが冷凍ミカン。先ほどの株式会社井上さんがここにも関わっております。この井上さんに、冷凍食品の経験が深い大洋漁業株式会社(現・株式会社マルハニチロ水産)が協力し、昭和31年(1956)に冷凍ミカンが誕生しました。そして小田原駅で販売…これが冷凍ミカン誕生の瞬間です。
その後、財団法人鉄道共済会に話が通り、全国の国鉄(今のジェイアールというべきでしょうか)の駅で販売されるようになり、最終的に学校給食にも採用されるようになったのです。

小田原市のサイトを引用しますと「この両者は共に小田原において、全国で初めて手掛けられた商品であり、破れた漁網を活用した網袋や水産関係の冷凍技術など古くから漁業が盛んであった小田原ならではの商品といえる」とのこと。

そう、漁業が無かったら冷凍ミカンまでの道はなかったのです。

最後に。なぜ東海道線でミカンを思い出したか。
神奈川県湘南地区を走る国鉄の電車は、通称「湘南電車」とも呼ばれます。東海道本線の東京駅~熱海駅・沼津駅間の電車の通称として用いられたそうで、緑色に窓まわりのオレンジを配した塗装は「湘南色」とも言われました。そう、私が思い出したのはこの緑とオレンジ色の電車。電車については詳しくないので割愛しますが、この色に意味があります。このオレンジ…ミカンの色という説があります(アメリカのグレート・ノーザン鉄道がモデルとも)。葉っぱの緑とミカンのオレンジ。いかにも湘南の山の恵みらしい印象好きだったので、ふと東海道線でミカンを思い出したという次第です(笑顔)

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