「古事記」と「映画」と「活弁」の意外な繋がり☆

「古事記」と「映画」と「活弁」の意外な繋がり☆

自分が勉強のご縁をいただいた「民俗学」。学問自体は近世に入ってから確立されたものですが、もともと江戸時代に日本のことを学ぶ一派がありました、『国学』です。国学といえば『本居宣長』、日本神話『古事記』の研究で知られています。この本居宣長の末裔が、日本文化の新たな扉を開いた一人でもあります。どの扉かというと、それは…映画。誰かというと、それは…小津安二郎(1903~1963)!


自分が勉強のご縁をいただいた「民俗学」。英語でいうとFOLKLORE(フォークロア)。学問自体は近世に入ってから確立されたものですが、もともと江戸時代に日本のことを学ぶ一派がありました。『国学』です。

コクガクと読みます。コレ、高校の日本史の授業で聞いたことがあるかと。あと、国学といえば『本居宣長』。モトオリノリナガ(1730~1801)。日本神話『古事記』の研究で知られています。日本古代の扉を開いてくれた人、と言っても過言ではないでしょう。

この本居宣長と系統は異なりますが繋がっている、日本文化の新たな扉を開いた人物がいます。

どの扉かというと、それは…映画。
誰かというと、それは…小津安二郎(1903~1963)!

映画監督・脚本家、小津安二郎

映画好きな方はもちろん、そうでない方にも認知されている映画監督・脚本家さんです。ウィキペディアには“「小津調」と称される独特の映像世界で優れた作品を次々に生み出し、世界的にも高い評価を得ている。「小津組」と呼ばれる固定されたスタッフやキャストで映画を作り続けたが、代表作にあげられる『東京物語』をはじめ、女優の原節子と組んだ作品群が特に高く評価されている」”と説明されております。

小津作品初期は、無声映画(活動写真のこと。サイレント映画とも)の時代でした。無声映画当時の小津作品で最も有名な作品は『大人の見る繪本 生れてはみたけれど』(1932。現存)。ウィキペディアによれば、この作品で小津作品の特徴であるフェードイン・アウトを使わずに固定したカットでつなぐ場面展開が確立したそうです。

しかし、この活動写真時代の小津作品はあまり現存しておりません。ましてや音声は想像することしかできません。生声・生演奏で画像を見るものですから、録音されていなければ当然わかるはずもなく。だから、活動写真時代大人気だった喜劇俳優バスター・キートン(1985~1966)やチャーリー・チャップリン(1889~1977)の、無声映画時代の生声は画像と一緒には残っていないわけです。
※映像と音声が同期したトーキー映画作品に入ってからの作品では彼らの声で映画を楽しめます。

小津サイレント映画作品や当時を研究・検証する勉強会に参加しました

そんな小津サイレント映画作品や当時を研究・検証する勉強会が8月、都内某所でありました。フラッと参加してまいりました。

主催者は活動写真弁士の片岡一郎さん(1977~)

日本大学芸術学部演劇学科を卒業後、活動写真弁士の第一人者・澤登翠さんに入門し、現在は日本を代表する活動写真弁士の1人として国内外で活躍中です。その一方声優もしていたりして、サブカルの会話のガンガンこなせるお兄さんです。これまでに手掛けた無声映画は約350本!今まで既に海外16ヵ国でも公演されており、その内容も日本映画・洋画・中国映画・アニメ・記録映画…広すぎる!昨年秋には歌舞伎の聖地「歌舞伎座」で忠臣蔵を語り、新聞やニュースで話題になりました。

―なぜ活動写真弁士の道を選んだのですか?

そんな片岡さんによる活動写真。動画でぜひ。昭和初期の映画はこんな風だったんだなあ…と思う一方、映画ってこんな楽しみ方もあるのね♪と新鮮な気持ちになります。細かい説明は書きません。ぜひ聞いてください♪

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