人間凶器、自殺願望、相棒魂・・・見どころ満載の80年代を代表する痛快アクション映画『リーサル・ウェポン』!

人間凶器、自殺願望、相棒魂・・・見どころ満載の80年代を代表する痛快アクション映画『リーサル・ウェポン』!

人間凶器とも呼ばれる自殺願望をもつ破天荒な刑事と、幸せな家庭をもち、50歳の誕生日を迎えたベテラン刑事。その二人がコンビが組み、麻薬密輸組織を叩き潰すバディ系のアクション映画『リーサル・ウェポン』。見どころはメル・ギブソンの肉体と派手なアクションがまず挙げられるが、反目しあう二人が次第に相棒魂を育みながら敵を追い詰めていく物語が痛快。80年代を代表する肩の凝らないアクション映画だ!


正統派バディ系アクション映画の大ヒットシリーズ!!

 80年代以降は1作目で大ヒットした映画が次々とシリーズ化された。特に、『ビバリーヒルズ・コップ』『ダイ・ハード』など刑事もののアクション映画が3作、4作とシリーズを重ねる。『リーサル・ウェポン』もそうした作品の一つで、世界中で大ヒットした。
 人間凶器(リーサル・ウェポン)とも呼ばれる自殺願望をもつ破天荒な刑事と、幸せな家庭をもち、50歳の誕生日を迎えたベテラン刑事のコンビが繰り広げるバディ系痛快アクション映画がその『リーサル・ウェポン』である。
 シリーズは、第4作まで作られた。第1作は、主人公の自殺願望を描くシーンなど、若干、シリアスムードが漂う場面もあるが、2作目以降はコメディ要素が強められている。とにかく、アクション映画として、肩の凝らない安心して観ることができる作品だ(・・・もちろん、内容は安心しては見られないスリルとアクション満載の作品だ!)。

バディ映画の醍醐味は、徐々にお互いを認め合い、相棒魂を育んでいくところにある。まさに王道。

『リーサル・ウェポン』とは?

 1987年にアメリカで公開された、メル・ギブソンとダニー・グロヴァーのコンビによるアクション映画である。監督は『オーメン』『スーパーマン』『グニーズ』などを手がけたリチャード・ドナー。

<キャスト&スタッフ>

マーティン・リッグス/メル・ギブソン
ロジャー・マータフ/ダニー・グローヴァー
ジョシュア/ゲイリー・ビジー
マカリスター将軍/ミッチェル・ライアン
マイケル・ハンサカー/トム・アトキンス
トリッシュ・マータフ/ダーリン・ラヴ
リアン・マータフ/トレイシー・ウォルフ
マーフィ警部/スティーブ・カーン

監督/リチャード・ドナー 脚本/シェーン・ブラック
製作/リチャード・ドナー ジョエル・シルバー
製作総指揮/ヴィッキー・ディー・ロック
音楽/マイケル・ケイメン エリック・クラプトン
撮影/スティーヴン・ゴールドブラッド
編集/スチュワート・ベアード

久しぶりに再会したの図。
真ん中がリチャード・ドナー監督。
みんな歳をとったもんだ。

主なリチャード・ドナー作品。
大ヒット作が並ぶ。

<ストーリー>

 犯罪映画の王道を行くだけあって、まずは事件の提示から始まる。なかなか衝撃的なオープニング。街の風景。クリスマスソング。そこに色っぽい若い女がベッドで寝ているシーン。薬を飲み、ベランダへ。胸がはだけさせ、手すりによじ登り、そのまま落ちていく。その体は下に停めてある車に直撃。事件の匂いがプンプンする。

オープニングからこれだとアクション映画としては十分期待できる感じ。

 幸せを絵に描いたようなマータフ(ダニー・グローヴァー)の50歳の誕生日。風呂に入っていると、バースデイケーキを持った子供たち、愛する妻に祝福される。オープニングとの明暗の提示もうまい。

妻子に祝福されるマータフ。
見事な幸せっぷり。

 シーンは変わって、主人公リッグス(メル・ギブソン)登場。こちらも裸。要するに裸三連発なのだ。これももちろん狙いだろう。マータフとリッグスの生活ぶりが対照的に描かれている。
 ケツ見せの後ろ姿、ゲップ、荒んだ生活ぶりがうかがえる。 
 
 そんなこんなで物語は進んでいく。
 マータフは女の飛び降り事件の捜査。リッグスは売人のおとり捜査。
 夜、リッグスを苦しめるのは愛する妻を亡くした過去。拳銃を手にし、銃口を口にくわえ、引き金を引こうとする。だが、できない。涙を流しながら、「そのうち、行くよ。もう少しあとで」と言う。頭を抱えながら。
 マータフの捜査に、リッグスが助っ人というか厄介払いで加わる。
 二人のはじめの事件は自殺志願者の救出。リッグスは説得するどころか一緒に飛び降りてみせる。もちろん、下にはマットがあるのだが。ただ、自殺行為に近いそのやり方にマータフは激怒する。
 出会った当初は、反目しあう二人だったが、徐々にお互いを認め合うようになるのだった。

自殺願望をほのめかすシーン。
結婚式の写真と拳銃・・・。

左が自殺志願風だが本当は死ぬ気のないお騒がせな男で、右が自殺願望の中でいつ死んでもいいと思いながら仕事をする男。このシーンも面白い。

今作の大悪役二人。
マカリスター将軍(左)に対するジョシュア(右)の忠誠心がすごいと思わせるシーンがここ。

 マータフとリッグスがともに女性の飛び降り事件を捜査していくと、背景にCIA特殊部隊のOBによる麻薬密輸組織が浮かび上がってくる。その捜査の過程で、女性の父親でマータフの友人であるマイケル・ハンサカーが殺される。
 その後、マイケル・ハンサカー射殺現場にいたリッグスとマータフも狙われ、さらにはマータフの家族まで危険にさらされるのだった・・・。

自殺した女性の父親であり、マータフの友人であるマイケル・ハンサカーが目の前で暗殺された後にヘリが消えた虚空を見つめるふたり。

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